シール印刷 高速自動検査機
シール印刷とスクリーン印刷は印刷手法が異なります。
そして決定的に違うのが生産数量です。
枚葉で行うスクリーン印刷では昨今小ロット化が進み、多くて500通し。
しかしシール印刷の場合には、200M、400Mというロール材を数十本分の受注がきます。
個品数にするとロット10,000個以上です。
自動検査機導入前までは、それを目視検査していたのですから、不良品の見逃しも多く当然流出します。
スリーサプライでは、その歯止め、防波堤としてロール自動検査機を導入しています。
上の動画をご覧下さい。
ロータリー検査装置のYS-50Vでシールの検査を行っています。この自動検査機の最大検査能力は100M/1分です。
動画では7列に印刷されたシールを30M/1分ほどの速度で検査しています。
1分間に4,600枚の良否判定の処理を行い、検査後のシールを7列にスリットして巻き取っています。
自動検査機を導入したことにより、1日に数万枚、週十万枚以上の検査も可能となり、しかも0.2mmの欠点を拾ってくれるのですから、YS-50V無しでの品質保証は不可能です。
高額な設備投資となりましたが、対費用効果、お客様からの信頼を得られるという事を考えると、けっして高い設備投資とは言いがたい優れた自動検査械です。
カタログ値ですが、濃淡が際立っている場合の最小検出可能な欠点は0.22mmです。
YS-50Vを導入してからは不良の流出はゼロ件です。
自動検査機YS-50Vは今日も数Km、数万枚のシール検査を行っています。
ロール印刷の自動検査
動画を何度か見ればシール印刷の自動検査機がどういうものかはご理解頂けると思います。
赤い煙突のような部分の中にカメラが入っています。
検査中の画像は正面モニターで確認できます。
それでは、おおまかな使用手順を書いておきます。
1)シール印刷したロールをセット。
①シール印刷が終わり、ハーフカットとカス取りまでを終えた状態のロールを検査機にセットします。
ロールを引き出し、検査機に通していきます。
②動画の場合のように搬出口でスリット加工が必要な場合にはスリット刃の位置決めも合せて行います。
③巻取り側のセットを行います。
2)検査準備
①良品部分の撮影を行い、メモリにストア(保存)します。
②微調整が必要な場合には、この時点で行います。
③OK判定とする画像をモニターで確認します。
2)検査作業
①スタートボタンを押し、検査を開始します。
②不良と判断されるシールが見つかった場合には、不具合部分がモニターの正面に来たところで検査機がストップします。
③作業者はモニターで不良と判定されマーキングされた部分を確認します。
④手元に準備しておいた良品のシールと貼り替えます。
自動検査機を導入して5年位上経ちますが、1日数千~数万枚の出荷に対応するためには自動検査機無しでは考えられません。
以前はスリットした後にロールの巻き替え機にセットして人の目で検査を行っていました。
残像現象を利用した目視検査で、それはそれで職人技だと関心していたものですが、
そもそも小さい欠陥は見えないし、1日検査していれば疲れも出て大きな欠陥を見逃します。
この自動検査機導入後は、不良品の流出ゼロ件なのですから、ますます導入する企業は増えてくると思います。
補足ですが、スリーサプライには3台のシール印刷機があります。
シール印刷はSPM300程度の高速の輪転印刷機です。
1台の検査機で間に合うのか?という疑問もあるかと思います。
動画では30M/1分の検査速度で流しています。450Mのロール1本の検査は15分程度で終わります。
このロールは1本でシールの数は70,000pcsです。1分間に4600pcsの検査を行っている計算になります。
もしこの自動検査機が無かったら…。
印刷は終わっても検査が間に合わないという状況になる事は必至です。
スリーサプライは3台の多色刷り輪転印刷機と自動検査機で1日 100,000pcs以上のシール印刷のキャパがあります。
シール印刷でお困りの際はこちらからご相談下さい。
小ロットでも対応致します。