自動画像検査機 NavitasCheckerFlexの導入 

見逃し防止 自動画像検査機の必要性

スクリーン印刷業界で頭を悩ます問題としてあげられるのは不具合品の流出です。
不具合の原因として特に多い項目は印刷に起因しています。 文字やキー部、窓枠の欠け、出っ張り、ビリつき。 ベース部分のピンホール、インク飛びなど症状は様々です。
その不具合を発見するのが検査員の仕事なのですが、その日の出荷に追われ、数に追われる状況の中での検査のため、どうしても「見逃し」事故が発生する事があります。

不具合品の流出はお客様にご迷惑をおかけします。 連続すれば会社の信用も無くしてしまいます。
そのためスリーサプライでは2重検査、3重検査を行っています。 それでも見逃しは発生します。

1つの製品にもっと時間をかけて検査すれば…、とすぐに解決しそうな問題なのですが、採算ベースを崩してしまえば企業として継続する事が困難となります。 かと言って、それを理由にして流出を正当化する事はもちろんできるわけがありません。

見逃しやポカミスといったヒューマンエラーをゼロにすることは不可能です。 作業手順を決めたり、勉強会を行うことでの検査員のスキルアップでヒューマンエラーを減らす努力は日常的に行っていますが、昨今の短納期の中での厳しい検査基準への対応は難しくなる一方です。

人的作業に限界が見えてきた今、次に考えるのはコンピュータを利用した画像検査機の導入です。 1日稼働して疲れることもありませんし作業ムラもありません。 自動検査機の実績はシール印刷部門で証明されています。

自動検査機の選定

自動検査機の選定には半年ほどの時間をかけました。 数人のプロジェクトで活動し、サンプル品を自動検査機作成業者に送りサンプリングしてもらうことを数回。 さらには実際に自動検査機を見に行くことを繰り返し、最終的にナビタスビジョンソリューション㈱のNavitasCheckerFlexに決定しました。

簡単な仕様ですが、最小分解能(1px)は約0.05mm。 400mm☓500mmのシートを1秒以内で検査を行い、連続検査が可能です。
さらには検査不要部分のマスク処理機能を装備。 各種の画像フィルタが準備されていて検体の状況に応じて使い分けを行えます。 また、基準画像との比較検査の他に、撮影画像処理による単独検査も可能です。
まだまだ書ききれない便利機能がありますが、それは別ページで公開します。

自動検査機 NavitasCheckerFlex 搬入

2015年5月11日に自動検査機 NavitasCheckerFlex の搬入作業を行いました。 重さは約200kg。検査装置本体は約1畳ほどのスペースを専有します。
自動検査機

これからセッティング作業と画像検査ソフトの操作を覚えなければなりません。 即稼働というわけにはいきませんが、本稼働後には動画も含めた作業風景ページを作成する予定です。

この検査機用に準備されたパソコンはCPUはインテルのcore i7、メモリは16GBを装着しています。 現行品としては最高スペックと言えるでしょう。 高度な画像処理を瞬時に行える高性能パソコンです。

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